アイリッシュ・フェスティバル in Matsue 2011 協賛イベント
日時:3月11日(金)19:00~
会場:蓬莱吉日庵 「松の間」ダイニング(松江市殿町101 蓬莱荘1階)(地図)
参加費:5,000円(プレート料理+ワンドリンク付き)
定員:30名
癒しのユニット 松江初コンサート
やわらかなケルト音楽の歌声とギター演奏で癒されるひと時を…
申込先
蓬莱吉日庵
tel: 0852-28-1358
e-mail: info@horai-kitijitsu.com
アイリッシュ・パブ 「The Shamrock〈シャムロック〉」にも出演決定!!
日時:3月12日(土)
会場:カラコロ工房 本館地下 第1金庫室(松江市殿町43)(地図)
→アイリッシュ・パブ 「The Shamrock〈シャムロック〉」
ボグに吹く風
文:小泉凡(島根県立大学短期大学部教授、山陰日本アイルランド協会副会長)
「おとくゆる」のおふたりが松江に訪ねてこられた。そして、おふたりに、どんなポリシーで音づくりをされるのか、率直にたずねてみた。
アイルランドで出会い、採集してきた伝統音楽と歌詞がある。その中から演奏してみたい曲を厳選し、とくに歌詞を深く解釈し、感情的なことを大事にしながら、「この言葉が来るならこういう演奏になる」「もっとこういう感情で歌ってみては!」というような遣り取りを繰り返しながら演奏し、それをお互いに違和感がなくなるまで続ける。こんなプロセスを経て、伝統的なエアーに新しい魂が吹き込まれる。そして、ギターとソプラノという一般的なアイルランド伝統音楽からは想像できない画期的な表現方法で1曲1曲をていねいに蘇らせてゆくのだという。
私ごとだが、私の曽祖父は日本に帰化して小泉八雲と名乗ったアイルランド人だ。後半生の大半を日本で出会った民話1つ1つに文学的魂を吹き込み、美的統一をもつ芸術作品として蘇らせる「再話文学」という仕事に傾倒した。最終的には「怪談」にみられるような平易で達意な文体をもつ再話作品が出来上がった。そしてその関心の端緒はアイルランド時代に乳母キャサリンによって語られたフェアリー・テイルズへの愛着だった。
「おとくゆる」の音楽を聴く時、仕事に疲れた心身がやさしく癒される。そしてアイルランドの西半分にみられる、丘や川や小さな森があるボグ(泥炭地)の美しい風景が思い起こされ、そこを吹きぬけるしっとりとした風のように感じられた。言葉を選んで推敲を重ねることで、異界の美しい普遍性を導くことに迫った八雲の再話文学とも、作り方がどことなく似ている。それが共感を覚えるゆえんかもしれない。